現代の匠たち 藝能と工藝の饗宴2025

開催概要

開催日時

令和7年9月3日(水) 18:30〜20:45(開場18:00 )

場所

観世能楽堂(東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX 地下3階)

入場料

全席指定
P席15,000円、SS席14,000円、S席13,000円、A席10,000円

テーマ

「夢」

主催

一般社団法人TAKUMI-Art du Japon

協力

一般社団法人茶道文化振興会 茶道会館

公益社団法人日本工芸会

開催に寄せて

 世界はいま、ものごとは理念によってではなく、金と力の取引きで決めるというリアリズムに向かっています。われわれは古来こうした流れに襲われるたびに、常に理想をもってそれと戦い、より良い社会に向かって努力してきました。それを雄弁に伝えてくれるのが伝統藝能や伝統工藝です。その価値を伝えるために設立したこのシンポジウムは、今年で早や6回目となります。

 公演のテーマは原則として毎年、宮中歌会始より拝借しており、今回は「夢」となります。冒頭のシンポジウムでは、本公演の発起人3名<室瀬和美氏、大倉源次郎氏、近藤誠一>による本イベント開催の趣旨と経緯の解説に続き、「夢」を主題にしたトークを小野真龍氏と宮本芳彦氏をお招きして進めます。

 公演では、人間国宝の茂山七五三氏による「夢」にちなんだ狂言「因幡堂」をお届けします。また、雅楽では、古代、内教坊で女楽として上演されて後、夢まぼろしと化した「玉樹後庭花」を、故芝 祐靖氏の復曲、及び原笙会により本年復元されたばかりの装束と舞でご披露いただきます。

 会場ではご好評の人間国宝による伝統工藝作品の特別展示も企画しており、まさに藝能と工藝の饗宴をお楽しみいただけます。日本人にとっての「夢」を感じていただければ幸いです。

一般社団法人TAKUMI-Art du Japon代表理事(元文化庁長官)
近藤誠一

演目

出演予定者(敬称略、順不同)

オープニング 本イベント開催の趣旨と経緯 
18:30〜18:45

室瀬和美
人間国宝 蒔絵
大倉源次郎
人間国宝 小鼓
近藤誠一
一般社団法人TAKUMI-Art du Japon代表理事
(元文化庁長官)

聞き手:近藤誠一

小野真龍
一般社団法人雅楽協会 代表理事
関西大学客員教授
宮本芳彦
株式会社宮本卯之助商店 代表取締役社長

公演

狂言 「因幡堂」 
19:50~20:10

男:茂山七五三 狂言方大蔵流 人間国宝

女:茂山逸平

(後見:鈴木実)

雅楽 「玉樹後庭花」 
20:20~20:45

舞:女人舞楽原笙会

女人舞楽原笙会 プロフィール

奈良・平安時代の宮中には女性が歌舞音曲を司る「内教房」という部署があったが、時代とともに廃絶。現代に女舞の復活をするため1957年京都にて「女人舞楽京都舞楽会」を発足。1985年に「女人舞楽原笙会」として拠点を兵庫県芦屋市に移す。現行舞楽の研鑽を積みながら、廃絶した女舞の復活、普及に努める。関西を中心に寺社奉納の他、大河ドラマ「平清盛」(2012)、資生堂「TSUBAKI」(2011)等出演。

演奏:伶楽舎

伶楽舎 プロフィール

1985 年に発足した雅楽演奏グループ。創立者・芝祐靖(雅楽演奏家、作曲家。文化勲章受章者)。音楽監督・宮田まゆみ。雅楽古典曲以外に、廃絶曲の復曲や正倉院楽器の復元演奏、現代作品の演奏にも積極的に取り組み、国内外で幅広い活動を展開。作曲家への委嘱を続け、自主公演で度々初演。解説入りのコンサートや学校等でのワークショップなど雅楽の普及公演も数多く行なっている。佐治敬三賞、ENEOS音楽賞邦楽部門、伝統文化ポーラ賞を受賞。
http://www.reigakusha.com

笙演奏家:東野珠未

東野珠実 プロフィール

TAMAMI TONO 雅楽演奏家・作曲
雅楽を芝 祐靖、笙を豊 英秋、宮田まゆみに師事。国立音楽大学作曲学科首席卒業。慶應義塾大学大学院政策メディア研究科修了・義塾長賞受賞。ISCM、ICMC、国立劇場作曲コンクール第一位/文化庁舞台芸術創作奨励特別賞等受賞。ウィーンモデルン、タングルウッド音楽祭など国内外の雅楽公演に出演。また、JAXA、Yo-Yo MA、坂本龍一、田中泯らに招聘され、正倉院復元楽器からマルチメディアアートに至る創作・演奏を通じ多彩な活動を展開。雅楽演奏団体伶楽舎所属。前国立劇場雅楽声明専門委員会主査。現代邦楽作曲家連盟理事。星筐の会主宰。
www.shoroom.com
www.hoshigatami.com


チケット

全席指定

P席 15,000円
SS席 14,000円
S席 13,000円
A席 10,000円

観世能楽堂 

ネット予約 https://kanze.net/

電話予約 観世能楽堂事務所:03-6274-6579

詳しくは、観世能楽堂 チケット購入方法をご覧ください。

チケットぴあ

Pコード:536005
http://ticket.pia.jp/pia/event.ds?eventCd=2526921

※ 残席がある場合に限り当日券を会場にて販売します。
※ 車いす席をご希望の場合は主催者までご連絡ください。

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募集締め切り:2025年8月27日(水)

人間国宝作品 特別展示

青磁瓶
神農 巌(人間国宝 青磁)

作品紹介
私の制作テーマである『生命の根源』のひとつ、『女性』のイメージを表現しています。釉薬は天竜寺青磁を施しています。作品正面には切り込みと堆磁(ついじ:泥漿を筆で幾度も塗り重ねる手法)でアクセントを付けました。

神農 巌プロフィール

1957年 京都府に生まれる
1987年 滋賀県大津市にて築窯独立
2009年 第56回日本伝統工芸展朝日新聞社賞受賞
2011年 第58回日本伝統工芸展日本工芸会会長賞受賞
2012年 紫綬褒章受章
2015年 日本陶磁協会賞受賞
2016年 滋賀県文化賞受賞
2024年 重要無形文化財「青磁」保持者 認定
2025年 市民栄誉賞(第一号)京都府綾部市

しろがね小匣「渡海」
奥村 公規(人間国宝 彫金)

作品紹介
春から夏にかけて台湾から九州まで1000kmを超える旅する蝶
アサギマダラのニュースに触れ 一見か弱そうに見える蝶の秘めたる生命力を 大海原を飛翔するアサギマダラの姿で表現しました
本体を銀で制作 表面のテクスチャーで海面を表し 蝶の輪郭を撚線象嵌で羽の文様を平象嵌で表現しました

奥村 公規プロフィール

1975年 武蔵野美術大学卒業
1993年 栃木県大田原市光真寺本尊釈迦牟尼佛に「銀地宝相華文経筒」納める
1995年 第42回日本伝統工芸展 文部大臣賞受賞(文化庁買上)
1998年 四谷 聖イグナチオ教会主聖堂及びザビエル聖堂 聖櫃 制作
2000年 日本橋三越にて個展 ー 祈り ー 開催
2006年 石上神宮蔵 国宝「七支刀」復元 石上神宮に奉納
2009年 中目黒 明顕山祐天寺 宗源院宮殿修復作業 (2013年9月 完成)
2017年 陸前高田市立博物館蔵 金銅装双塔文笈 修復(東日本大震災被災文化財)2021年3 月完成
2023年 第70回日本伝統工芸展 日本工芸会奨励賞
2025年 第72回日本伝統工芸展 審査委員
2025年 重要無形文化財(彫金)保持者 認定

花籃「炎の舞」
岐部 笙芳(人間国宝 竹工芸)

作品紹介
古くから伝えられて来た「ドンド焼」
毎年1月24日に行われる行事に参加した際
夜空に勢いよく渦を巻きながら立昇る炎をイメージしながら表現し制作しました

岐部 笙芳プロフィール

1951年 大分県九重町に生まれる
1990年 別府高等技術専門校 竹工芸科修了
2000年 日本工芸会 正会員
2005年 第10回伝統工芸木竹展 文化庁長官賞受賞
2005年 第52回日本伝統工芸展 日本工芸会会長賞受賞
2009年 米国ニューメキシコ州 タイギャラリー個展
2013年 第60回日本伝統工芸展 第60回記念賞受賞
2014年 紫綬褒章受章
2019年 米国ニューメキシコ州 タイモダン個展
2024年 重要無形文化財「竹工芸」保持者 認定

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